学生・卒業生の声

Students’ & Alumni’ voices

ドイツ留学で得た経験と自信で、グローバルに活躍する開発者を目指す!

津野田 亘

Wataru Tsunoda

趣味:剣道部所属。冬は研究室のメンバーとスキーもいきます。大学時代はスキーサークルで活動していました。

博士課程へ進んだ動機

私はもともと研究が好きなのですが、長い人生の中で自分の好きな研究に真摯に打ち込めて、多くの学びに触れる機会や切磋琢磨できる期間は博士課程なのではないかと考え、進学を決めました。修士課程での2年間の研究をさらに突き詰めていけば、きっと社会に役立つ研究開発になるのではないか、という強い想いもありました。
近年ニュースなどで報道されている日本企業を取り巻く経済環境は、とても厳しく感じています。これからの時代は日本国内にとどまらず、広い視野をもち海外の企業や研究機関でも活躍できる知識、経験が必要だと考えています。
その為にも、博士の称号を取得してグローバルに活躍できる研究者になりたいと思い博士課程の進学を決断しました。
博士課程へ進んだ動機 写真

博士課程へ進むために準備したこと

まずは、活用できる制度などを調べました。日本学術振興会の特別研究員制度に申し込むための準備をしたり、東京工業大学の「リーディングプログラム*1」制度を活用できるよう準備を進めました。教授とも博士課程での研究テーマをよく話し合い、博士課程の1年目に留学できるよう年間での行動計画も準備しました。

*1:「博士課程教育リーディングプログラム」は、優秀な学生を俯瞰力と独創力を備え広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、国内外の第一級の教員・学生を結集し、産・学・官の参画を得つつ、専門分野の枠を超えて博士課程前期・後期一貫した世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開する大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府に相応しい大学院の形成を推進する事業です。(日本学術振興会HPより抜粋)
本学では、平成23年度において、「環境エネルギー協創教育院」、「情報生命博士教育院」、「グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント養成」が、平成24年度は「グローバルリーダー教育院」が採択されています。

現在研究しているテーマについて

修士課程では「Acutuator /アクチュエータ※ 2」を回転機械につけて機器の振動を抑える研究をしてきました。具体的には、発電機やポンプなどの大型の回転機械の振動を制御して静かに早く回転させるという研究です。アクチュエータによって、回転体が上にいったら下に抑える、右にいったら左に抑えるという制御を行ないます。
博士課程では回転機械とアクチュエータを一体化させた、コンパクトな機械を研究開発しています。
また、大型の回転機械は長期間使用していると故障や破損が発生する可能性があるので、いつ壊れるのかを予測する、いわば「機械の健康診断」のような新しい技術の開発を行っています。
いままでは、アクチュエータを用いて、機械を揺らして、機械の応答を見ることで診断してきました。博士課程ではアクチュエータを付けずに診断できないかという課題を熟考し、解決のため、モーターとアクチュエータを1つに組み合わせることを考案しました。これにより普通の回転機械にアクチュエータを付けなくても回転機械の診断が可能になるのではと考えて研究開発を進めています。

*2:「Acutuator/アクチュエータ」とは、入力されたエネルギーを物理的運動に変換する機械要素で、能動的に作動する。
研究写真

留学で経験したこと

博士課程1年次の25歳の頃に留学の機会がありました。
4月から9月までの約半年間、ドイツのミュンヘンにあるミュンヘン工科大学の研究所に留学しました。ドイツを選択した理由としては、精密工学・機械工学が世界最先端の国であり、さらにドイツ政府が主導し産官学共同で進める国家プロジェクト「インダストリー4.0/第4次産業革命」の現場を体験し知見を広めたかったからです。
ドイツでの大学制度で一番驚いたのは、博士課程での社会的評価の違いです。
日本では博士課程は学生ですが、ドイツでは研究員として大学に雇われる立場です。
有給や給料の支給もあり、世界での博士課程の環境や立場の違いを知ることができ参考になりました。
コミュニケーションやディスカッションは英語で行っていましたが、ドイツ語も日常会話を勉強しました。英語力の向上だけでなく、考えたアイデアや意見をどのように伝えれば説得できるのかといったコミュニケーションスキルも身につき、英語での対話力の成長につながったと感じています
グローバルに活躍出来るようになりたいという目標があるので、こういった留学経験やドイツの研究員と一緒にプロダクトを開発することができた事は、とても貴重な体験でした。私自身が世界中どこへいっても、研究していけるという自信を得ることができた事が一番の成果だと感じています。
留学写真

将来のビジョンについて

卒業後は民間企業の研究所に就職して研究を続ける予定です。
自分の軸となる機械研究だけではなく、グローバルな視点で海外支社や海外の研究者と一緒に社会に役立つ「モノづくり」で社会貢献していきたいです。
素晴らしい教育を受けさせていただき、そこで得られた知識や経験を、日本の社会に貢献できるような人間を目指したいと思っています。

これから博士を目指す学生へのメッセージ

博士課程への進学はハードルが高いイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、海外での発表会やカンファレンスへの参加に加え海外留学など、とても貴重な経験ができるのは、最終的には人生においてとてもプラスになると感じています。
博士課程での研究を通して得た経験や充実感は、達成した人しか味わえません。
迷っている方はまずは手を挙げてみることをお勧めします。
これから博士を目指す学生へのメッセージ 写真

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